愛すべきラオスぐるり旅!Part2 | ラオスの旅行記

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愛すべきラオスぐるり旅!Part2

エリア
ラオス
/ラオス
テーマ
世界遺産
時期
2007/1/15~
投稿日
2007/2/1
更新日
2017/10/6
投稿者
高橋 愛佳

「ラオス」 ・・・それは昔っからのアジア好きな私にとって何故か踏み入れるチャンスが無く、「一体何があるんだ?」 と謎の国でした。 8年前、若かりしパッカー時代に陸路でタイに抜ける際にちらっと立ち寄った時、 ヴィエンチャンの町がとても首都とは思えない田舎っぷりに驚いたものでした。
さぁ、わくわく興味津々でラオスに入国してガイドさんと会うや否や 「ラオスにはなにもありません。」 と笑顔で言われてしまいました。 しかし、、駆け足ではあったものの、予想以上に魅せられた日々。初めて出逢う風景なのになぜか懐かしい。 久々にぐっと、そしてやさしくココロに残る国に出逢えた気がしています。
「ラオスには何もない。」 確かに、常に “観光地” を求める人によってはその通りなのかもしれません。 でも、ひたすらのんびりと現地らしさに触れ合いたい私にとっては、 そんな素朴な風景と人々こそが、ラオスの貴重な財産だと感じています。

  • ルアンパバン空港

    さて ルアンパバン に着くと、例によって飛行機からは歩いてターミナルへ移動。 空港の造りはいたってシンプルなので迷うことなく出口へたどり着けます。 ちなみに下の写真、一番右側を見てみて下さい。 空港の外に出たところの様子なのですが、ルアンパバンに到着した人は右側の ARRIVAL の出口から出てきます。 出国する場合は左側の DEPARTURE の入り口から入っていきます。 うーん簡単でいいでしょう? 1人旅でも心配なしですよ。
     
    (写真:左)  空港表玄関の様子。ちょっとラオスらしくていいですね
    (写真:中央) 待合室が空港の外って、、初めてみました、こんな空港

  • なぜ眠い!?ルアンパバン

    空港から町の中心部までは車で約15分。
    ここルアンパバンは平坦な風景のヴィエンチャンとは異なり、山々に囲まれた緑の多さが目に気持ちがよい。 かつて長い間ラオス王国の首都として君臨したこの町には、約80もの寺院がひしめき、町全体がユネスコの世界遺産に指定されています。 車窓から外を眺めていると、緑の合間に歴史ある建造物やお寺が建ち、 ちゃりんこでのんびり見て回っているヨーロピアンや、ローカルな屋台が連なる道、 オープンカフェでラオビア片手にぼーっとしている旅行者、ひだまりで眠たそうな犬、などが目に入ってきました。 思わず目を細めてしまうようなマッタリした雰囲気が漂っています。
    睡魔を誘われるなんとも言えないスローな空気に、到着してすぐに 「わたしこの町、絶対好きになるな。」 とすでに確信。 さっきのオープンカフェでコーヒー飲みつつ読書でもしたら、どんなに素敵な時間が過ごせるだろうか、と妄想してしまいました。 (今回は出張なので、次回は絶対に!とココロに決めました。)

  • ワット・マイ

    そんな妄想をしているうちに 「ワット・マイ」 へ到着。 1821年に建築されたこのお寺は正式名称を 「ワット・マイ・スワンナプーン・アハーン」 といい、 『美しい黄金の国土の新しい寺』 という意味をもっています。 完成までに50年の月日を要したというこのお寺は、 伝統的なラオス様式の五重の屋根の 「ワット・シェントーン」 よりも美しいのではないかと賞賛する人がいるほどだそうです。
     
    (写真:左)  「ワット・マイ」
    (写真:中央) ラーマーヤナの叙事詩をもとに掘られている彫刻
    (写真:右)  そして黄金の仏像

  • ワット・シェントーン

     「ワット・シェントーン」 は1560年に建立され、ルアンパバン一、 いわばラオスの寺院の中では1番の美しさを誇ると言われているお寺です。 背面の壁に描かれた 「マイトーン (黄金の木) 」 のモザイク画や、シーサワンウォン王の葬儀で使われたという霊柩車、 「レッド・チャペル」 とも言われる祠など見応えがありました。
     
    (写真:左)  「ワット・シェントーン」
    (写真:中央) 八股のおろちを想像させる霊柩車
    (写真:右)  本堂裏に描かれた 「黄金の木」

  • モン族の村訪問

    ラオフードの昼食後はルアンパバンの郊外にある クアンシーの滝 へ向います。
    町から32㎞、町からは市内からはまだまだ舗装がされていないデコボコ道を約40分、ひた走ります。 途中広がる田園風景、のんびりと草をはむ牛たちを目にしつつ、たまにニワトリ親子を轢きそうになりながら向いました。
     
    途中、モン族の村へ立ち寄ることにしました。 モン族の村は観光客が気軽に立ち寄れる為、村のみなさんはおみやげ物を売ったりして我々を出迎えてくれる。 「うーむ。観光地化されている、、、。」 とは感じるものの、 おなかの底から笑い声をあげながら裸足で駆け回って遊ぶ子供の姿は大変ほほえましたかったです。

  • モン族の村訪問

    クッションカバーやら布袋のパッチワークや刺繍を、一針、一針縫っているおばあちゃんの姿を見ると、 それまでは 「まぁた、同じ物売ってる」 とか思っていた布や、刺繍のお土産がものすごくあったかい、 そして手のこんだ手作りの素敵な品々に見えてきました。

  • クアンシーの滝へ

    モン族の村を後にして20分ほどで クアンシーの滝 へ到着!
    「これがメコン!?」 と疑いたくなるような澄んだ水。 天然のプールに思わず飛び込みたくなる、、、と思ったら 「Don't Swimming !!!」 の看板が。あらら。 滝からはマイナスイオンががんがんと放出されており (たぶん) 、 日頃から体にため込んだ毒素を排出すべく大げさに深呼吸しまくってしまいました。失礼ながらもっとちゃっちい滝を想像していたので、かなりの見応えに少々驚いてしまいました。

  • 絶景ポイント?

    ふと、、、滝の横に階段を発見!ガイドさん曰く、階段を上っていくと滝を上から見下ろせる絶景ポイントがあるらしい。
    「そりゃ、のぼるしかないっしょ!」 と張り切ったのも束の間。 数段で階段はなくなり、そして数分で道なき道へと変身し、、、
     
    (写真:左)  階段なくなってきた、、、嫌な予感。ぜぇぜぇ・・・
    (写真:中央) ふーやっと頂上!
    (写真:右)  どれどれ、、どんな絶景が・・・でもなんか嫌な予感

  • 登ってみたら


    よじ登ること約20分。 息を切らしてたどり着いた頂上からは何も見えず、、、。 「ま、ラオスですから・・・。こんなことも・・・ね。(笑)」 と自分たちをなだめたのでした。 (ちなみに同行していた最年長は40歳。革靴とスーツで山をよじのぼり・・ほんとにお疲れ様でした!) のぼってきた道というか山をくだる大変さはご想像通りでしたが、滝自体は素晴らしく、今度来る時にはお弁当持参で来たいな、と思いました。
    (写真)  こ・これ(だけ)かー!? がーん

  • 最強にして最高のナイトマーケット!

    ホテル見学と夕食のあとは ナイトマーケット散策 へ。
    ルアンパバンの名物であるこのナイトマーケットには毎晩歩行者天国にして、 少数民族が集まり地べたにずらーーーーーっと通りいっぱいに店を広げています。 基本的には同じようなものが並んでいるのに、見ていても全然飽きるということがありません。 チェンマイやバンコクのナイトマーケットなどとは比べ物にならない面白さ。
    なぜ?同じような商品でも、1つ1つお手製のものが多いので (もちろん織物などはプリントなども多いが) 刺繍の模様や、象さんや猫の顔の1つ1つ、同じようで違うので見ているだけで面白い。 また売り子である少数民族のおばちゃん達はきわめて人が良く、 多少ふっかけて料金を言ってきても、えげつない料金提示は (今のところ) 無い。 気持ち少し多くもらっちゃおうかな、、程度な控えめな感じで、 且つ、1つ1つがあったかい手作りとなると、こちらも無理な値引きはしようという気も起きないのです。
     
    (写真:左)  夕暮れになると、準備開始
    (写真:中央) お手製のお土産がいっぱい
    (写真:右)  屋台での買い食いも醍醐味!

  • 面白いセンス

    と、きわめて平和なムードの中で納得の商品を買うことが出来、 目が飛び出そうになるほど面白いセンスの売り物に出会えたりして、 本当に本当に、こんなに楽しいナイトマーケットは初めてかもしれない!
     
    (写真:左)  トロピカルフルーツの宝庫
    (写真:中央) なんじゃこりゃ!
    (写真:右)  ☆×○・*!?!?

  • 早起きして托鉢見学

    翌日は、6:30にホテル出発で、今やルアンパバンの名物になった 托鉢風景 を見に出かけることにしました。
    今の時期のラオスは旅行のベストシーズン。 日本人の観光客はまだまだ決して多くないルアンパバンも、 白人には以前から非常に人気の高い場所で、長期滞在者も多く集まります。 ホテルはどこもかしこも満室状態で、我々出張チームの宿もぎりぎりまで取れなかったくらいでした。 ホテルだけではなく、バックパッカーが隣国のタイやベトナム、 中国など、陸路やメコン河から続々と集まりゲストハウスも混雑極まりない状態。 よって、早朝の薄暗い中から、かなりの観光客が集まっています。
    ルアンパバンの僧侶はラオスの他の都市と比にならない程多く、朝の托鉢でも数百人のお坊さんたちが町中を托鉢して回るそうです。 特にメイン通りのシーサワンウォン通りは、ほとんどの僧侶が通ることもあり、托鉢見学ポイントとなっていました。
     
    (写真:左)  薄暗い中、人が集まり出しました
    (写真:中央) 托鉢するお坊さん
    (写真:右)  托鉢するたくさんのお坊さん

  • 朝市

    托鉢見学後は、朝市を見に行きました。 朝早くからたくさんの人が買い付けをしているローカルな市場です。私はこういう地元の人の生活感がのぞける場所が大好きです。 興味津々で見て回りました。途中、小腹もへったのでみんなで、みた目タコ焼風のお菓子を買って食べ歩きしたり、 おばちゃんに 「これ、なぁに?」 と話しかけてみたり、いいですね、市場って。日本のスーパーのなんと味気ないこと。。。
     
    (写真:左)  ハーブは何種類あるんだろう?
    (写真:中央) 名物のルアンパバンソーセージ
    (写真:右)  わわっ!

  • メコンを肌で感じる

    朝食後は、メコン河クルーズで 「パクウーの洞窟」 へ。
    「ワットシェントーン」 前の船着き場で船を一艘チャーターにしました。 洞窟まではメコンを上ること約25㎞。 所要1時間半ほどのクルーズです。 日中は汗だくの暑さでも、朝の日陰はかなり涼しくクルーズ中は寒いくらいでした。 せっかくチャーターしているゆとりある船なのに、 みんなで日の当たる甲板に小さくまとまっていました。 (ウインドブレーカー持参が賢明!)
     
    (写真:左)  いざ出発!
    (写真:中央) 断崖にあるパクウーの洞窟
    (写真:右)  メコンを見守るかの様な仏像

  • 絶景オンパレード!

    パクウーの洞窟はメコン河とウー河と交わる場所にある崖をくりぬいた洞窟です。 中には大小様々な仏像がなんと4000体も置かれていて圧巻! 洞窟は2ヶ所あり、川に面して切り立った崖にくりぬかれた洞窟が 「タムティン」 、 その左横にある階段を更に15分ほどのぼった所が 「タムプン」 です。 「タムティン」 には沢山の仏像が安置されており、まるでメコン川を見下ろしているかのような風景が絵になります。 「タムプン」 はまっ暗な、洞窟の中に大きな仏像が置かれています。 懐中電灯は必携でした。 (ちなみに現地で借りると有料となります。)
     
    観光が終わると、洞窟の向かい側の岸へ一旦船で渡り、 絶景レストランでラオス料理の昼食となりました。昼食後、帰りは船でなく車でルアンパバン市内まで帰ります。 行きに1時間半もたっぷりと船に乗りますので、帰りは車で丁度よいな、 と思いました。 (但し天候や道路事情により、変更となる場合もございます。悪しからずご了承下さいませ。)
     
    (写真)雄大なメコン

  • 酒造りの村

    帰路の途中、 「バーンサーンハイ」 という酒造りの村に立ち寄りました。
    この村ではラオスの焼酎である 「ラオ・ラーオ」 を製造している行程の見学が可能です。 といっても立派な工場があるわけではもちろんなく、 村人が家の前で作っているのをおじゃまして見させてもらう、といった具合です。 もちろん、出来立ての 「ラオ・ラーオ」 を購入することもでき、造りたてを試飲も可能です。 わたしはあまりお酒が強くないのですが、黄色いハチミツ味? のラオラーオがとても飲みやすくおいしかったです。 ちなみに、 「ラオ・ラーオ」 には、一度もふかしていない 「ラオ・ハイ」 と、 1度ふかしたものに水を加えて10日ほど寝かせた 「ラオ・サート」 、 赤米を使った 「ラオ・カオカム」 などの種類があるそうです。 いずれもアルコール度数は非常に高いらしいのでご注意下さい。 お酒好きの方は是非の飲み比べてみて下さいね! (パクウーの洞窟へ向かう途中に立ち寄る場合もあります。)
     
    そんなこんなでルアンパバンへ一路、車を走らせます。 洞窟観光も素晴らしかったけれど、ただただ広いメコン河の流れと、 ハロン湾を少し彷彿とさせる山々の絶景がとてもとても印象深く、 メコン河を思いっきり堪能できるクルーズでした。
     
    (写真:左)  ラオラーオの蒸留行程が見学できます
    (写真:中央) ラオラーオ製造マニュアル?!手書きがラオスっぽいです
    (写真:右)  お土産にいかがですか?

  • プーシーの丘から夕日を望む

    パクセーでは満点の星空と、美しいグラデーションに言葉も出なかった朝焼け。 ここルアンパバンではプーシーの丘から夕日がとてもきれいに見えると聞き、夕方丘の上にのぼってみることにしました。 高さ150メートルで海抜は700メートルもあり、328段の階段をとにかく頑張ってのぼります。 夕日の為ならエンヤコラ・・・。 途中で数が合わなくなり328段あったのかは、確認出来ませんでしたが、とにかく足がワナワナいう程、階段をのぼります。
    でも、頂上からはメコン河とカーン河の間に広がるルアンパバンの町が見晴らせ、 本当にこの町が山あいにある古都なんだなぁと感じました。 かつて2人の仙人が、神様に導かれてこの山にたどり着き、ルアンパバンの町を作ったという伝説があるそうですが、 この絶景を見ていたらその伝説は本当かもしれないな、なんて思ってしまうような美しい眺めでした。

  • ばいばいラオス

    日本からこんなに近い所に、こんなに素敵な場所があったんだなぁと、今でもじーんとココロに残る場所でした。ちょっと内緒にしておきたいくらい、その素朴さと手つかずの自然が魅力の場所でした。 わたしの頭の中ではいろんなツアーの構想が浮かんできますが、またいつかラオスに行くことが出来たら、 迷わずルアンパバンで何日も何日ものんびりしたい!そう思っています。
    人と人に相性があるように、人と国も相性があるようで、わたしはすっかりルアンパバンに惚れてしまったようです。 もちろんヴィエンチャンもパクセーもワットプーもコーン島もそれぞれがキチンと魅力的で、 ラオスだけに限らずバンコクやベトナム、カンボジアなどと組み合わせての周遊旅行も可能です。 まだまだ情報が少ないラオスですが、もし皆さんに、 少しまとまったお休みが取れたなら、是非じっくりラオスを旅してみませんか? きっと、その 「何にもない」 魅力にはまってしまうと、思いますよ。

  • おまけ 愛すべきラオス料理

    (写真:左)   カオニャオ&ラープ
    (写真:中央) ルアン名物タケノコのフライ
    (写真:右)  ルアン名物・川海苔

  • おまけ キュートなおみやげ達

    (写真:左)   モン族手縫いのクッションカパー。パッチワークと麻の加工がお気に入り!
    (写真:中央) ぞうさんポーチ(何故かチャックが逆さについてるんです)
    (写真:右)  (笑) なんだと思いますか?「モンの顔」 らしいです