“南米のパリ” おしゃれブエノスアイレス街歩き part1 | アルゼンチンの旅行記

支店
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“南米のパリ” おしゃれブエノスアイレス街歩き part1

エリア
ブエノス・アイレス
/アルゼンチン
テーマ
街歩き
時期
2013/3/9~2013/3/17
投稿日
2013/5/5
更新日
2020/3/28
投稿者
佐賀宏子

一生に一度は行ってみたい世界遺産・ペルーのマチュピチュ、ワールドカップやオリンピックを控えて話題沸騰中のブラジル、近年人気が爆発したボリビアのウユニ塩湖・・・南米の国々のメディアの露出が飛躍的に増え、興味をお持ちの方も多いのではないでしょうか?
けれども、アジア、ヨーロッパ、中近東や北米と比べてまだまだガイドブックの情報も少ない地域。
エス・ティー・ワールドではお客様を安全に楽しめる秘境へご案内するべく、暇を見つけてはルポへ行っております!
今回は“南米のパリ”とも呼ばれるアルゼンチンのブエノスアイレスにクローズアップ!
サッカー、タンゴ、ワイン・・・南米の中でもおしゃれなイメージの街。
治安もちょっと心配なブエノスアイレスの街歩きを徹底解剖いたします。

  • ブエノスアイレスの全体像と交通事情

    ブエノスアイレス市は行政上48の地区に分けられています。

    本家のパリならば、1区のルーブル美術館~4区のノートルダム寺院~5区と6区のカルチェ・ラタンとサンジェルマン~7区のエッフェル塔~8区のシャンゼリゼ・・・というように、地区ごとに特徴と見所があります。

    東京観光をするなら1~2日かけて上野&浅草~皇居~渋谷&表参道~六本木~台場と巡るように、ブエノスアイレスを周遊するのにも足が必要です。

    滞在時間が半日ほどなら、見所をおさえていろいろ聞けちゃう日本語ガイドのプライベートツアーが断然おすすめですが、1日~2日のフリータイムがあるのであれば現地の交通手段を使って興味のある地区を散策されてはいかがでしょう。

    とはいえ、日本は世界でも有数な治安のよい国!スリなどの治安が心配なブエノスアイレスで日本と同じように地下鉄や市バスで動き回るのはちょっと心配。

    そこでぜひおすすめしたいのが市内循環バス「ブエノスアイレスバス」。

    写真
    左:ボカ地区 カミニート
    中:プエルトマデーロ地区
    右:サンテルモ地区

  • 黄色がまぶしい!ブエノスアイレスバス

    市内を観光しているとしばしば目にするこの黄色いバス。我ら観光客のつよーい味方、チケット有効期間内で乗り降り自由な市内観光バスです。


    チケットは、出発前の手配で現地にて乗車券と引き換えするか、当日購入のいずれか。チケットには1日券と2日券があります。

    乗車券の引き換え場所&ツアーのスタート地点はサンニコラス地区のフロリダ通りから徒歩圏内です。
    ※2013年3月フロリダ通りの工事につき、チケットオフィスが移動しています。

    チケットオフィスで乗車券に引き換えたら、市内を1周するルートの途中25のポイントで乗り降り自由♪バスは通常20分に1本間隔で運行しています。ある地区で下車して、街並みを散策してまた乗車、次で下車して…ということができます。

    もちろん1台のバスにずっと乗車して、約3時間15分かけて車内からの眺めを楽しむマニアックな楽しみ方もアリ。

    車内にはイヤホンがあり、各国の言葉でそれぞれのポイントの観光案内が自動音声で流れます。日本語もありますが、車両によっては対応していなかったりアナウンスがちょっとずれていたりします。南米らしいといいますか、ご愛嬌^^。

    チケットの手配はエス・ティー・ワールドへお問合わせ下さい♪
    (弊社パッケージツアーヘのお申し込みが条件となります。)

    写真
    左:ブエノスアイレスバス 車両
    中:チケットオフィス
    右:ブエノスアイレスバス イヤホン

  •  

    2階席の屋根は開閉式。日差しが強いので晴れの日は帽子&日焼け止めが必須。

    高いところからの眺めは気持ちがいいです!

    自分が降りたいポイントに差し掛かる前に、バスの降車口にスタンバイ。車内には1人ガイドさんがいますので、降りるよ~という意志を伝えましょう。
    乗り降りする乗客がいないと、ポイントはそのまま通り過ぎてしまいます。
    「○○に行くのにどこで降りていいか分からない」時は、ガイドさんに尋ねながら近くにいれば教えてくれます。

    写真
    左:ブエノスアイレスバス 車窓から
    中:ブエノスアイレスバス 車窓から
    右:ブエノスアイレスバス 停留所

  • 歴史の中心・モンセラート地区~5月広場~

    古くからブエノスアイレスの中心であるモンセラート地区。5月広場を中心に、“ピンクの家”大統領府や、カルビド、南米開放の英雄サン・マルティン将軍が眠る大聖堂と、アルゼンチンの歴史を見守り、時に人々の心のよりどころ、時に革命の証言者となる重要な建物が囲んでいます。

    市内を走る3つの地下鉄の路線(A,D,E線)の発着点でもあり、交通においても重要な場所です。

    ブエノスアイレスバスの降車点から1ブロック内の、老舗カフェ「カフェ・トルトーニ」にもぜひお立ち寄りあれ。甘ーいチュロスとコーヒーで一服する「カフェ・コン・チュロス」がおすすめ。

    写真
    左:5月広場
    中:5月広場
    右:カフェ・トルトーニ

  • サンテルモ地区~ドレーゴ広場の骨董品市&哀愁のタンゲリア~

    中心地を通り過ぎたら、ブエノスアイレスの下町エリア・サンテルモ地区へ。

    東京にたとえるなら台東区・墨田区エリアのイメージ。

    石畳の道を歩いて「ドレーゴ広場」に出ると、日曜日は露店が並ぶ骨董品市が開かれています。
    市場には真鍮製品、時計、ガラスなどのアンティークが並んでいます。

    広場の周りはカフェやレストランが囲み、日曜日は特に談笑する人々でにぎわっています。まるでパリ・モンマルトル丘のテアトル広場のよう。

    サンテルモには他にも大小のアーケードがあり、さらに多くのアンティークショップが軒を連ねています。ジュエリーや銀製品など、掘り出し物がみつかるかも??

    写真
    左:ドレーゴ広場 骨董品市
    中:メルカード・サンテルモ
    右:ドレーゴ広場 骨董品市

  •  

    歩きつかれたら、カフェでひと休み。


    このサンテルモ地区はタンゴハウス“タンゲリア”が多いエリアでもあります。

    日中は閉まっていて外観からはそれとよく分かりませんが、市内の主なタンゴハウスはホテルからの送迎サービスがあるので、ぜひ夜のサンテルモの表情も見に来てみて下さい。

    写真
    左:サンテルモ地区 カフェ
    中:タンゲリア 「エル・ビエホ・アルマセン」
    右:アルゼンチンタンゴ

  • アルゼンチンタンゴ発祥の地・ボカ地区~カミニート~

    続いてやってきたのはブエノスアイレス市の南東に位置するボカ地区。ボカは、現在の北港「ダルセナ・ノルテ」ができる前、ヨーロッパからの船が停泊した港のそばに栄えた港町。19世紀、ヨーロッパへの輸出で空前の発展を遂げたブエノスアイレスの華やかな歴史の影で、移住してきた貧しいイタリア系などの人々がつくった下町文化の名残が見られます。


    赤・青・黄・・・とカラフルに塗られたトタンの建物。労働者たちが踊ったアルゼンチン・タンゴが有名になり、今ではブエノスアイレスを訪れたらはずせない見所のひとつ「カミニート」があります。

    南米のサッカーが好きな人にはたまらない!ボカ・ジュニアーズのホームスタジアムもここに。

    写真
    左:ボカ地区 スタジアム外観
    中:ボカ地区 カミニート
    右:ボカ地区 カミニート

  • 新港・プエルトマデーロ地区~レンガ倉庫街~

    ボカから再びブエノスアイレスバスに乗り北西へ走ると、また全く趣の異なる高層ビル群が見えてきます。

    ここはプエルト・マデーロ地区とよばれる新しい港とドックが並ぶエリア。ドックの両岸には赤レンガの倉庫が並び重厚なイメージを感じます。

    対照的に、道行く“ポルテーニョ”、ブエノスアイレスっ子たちは風を切りながらローラースケートで通りすぎたり、おしゃれな若者が多い。
    実はこのエリアは現在、赤レンガ倉庫を改築したレストランやカフェが並ぶブエノスアイレスでもホットなエリアの1つ。

    ラプラタ河に面した地区の一部は自然保護区になっており、公園など緑が多いエリアです。

    写真
    左・中・右:プエルトマデーロ地区

  • 旅の終着点・レティーロ地区~英国塔~

    1日目はそろそろ日が暮れる頃。ブエノスアイレスバスはレティーロ地区に差しかかります。


    今回の旅ではサンニコラス地区のフロリダ通りのホテルに泊まっているため、徒歩でホテルに帰れるレティーロ地区にて観光終了。

    ブエノスアイレス近郊の町へと続く列車の駅で、かつてヨーロッパへ輸出する農作物や畜産品を運んだ鉄道駅として建てられたレティーロ駅。“南米独立の父”サン・マルティン将軍の騎馬像の立つサン・マルティン広場、そして英国塔など、歴史を感じさせる建造物が特徴的。

    パリと同じ薄鼠色とクリーム色の建物に夕日があたり、情緒的な気分になります。。。

    写真
    左:レティーロ地区
    中:英国塔
    右:レティーロ地区

  • サンニコラス地区~フロリダ通り~

    サン・マルティン広場の南角から続くのは、ブエノスアイレスの繁華街「フロリダ通り」。


    アルゼンチンは牛の牧畜が盛んで、牧童文化が根付いている国。フロリダ通りに軒を連ねるお店では、カウボーイ風のものからおしゃれなコート、ジャケットまで革製品が豊富です。

    また、国内で産出される半貴石「インカローズ」や銀細工のお店、アルゼンチンや南米で人気の甘ーいクリーム入りのチョコクッキー「アルファホール」の店など、お土産にできそうなモノが見つかります。

    他にも、フロリダ通りの北端にはクラシックなたたずまいのショッピングモール「ガレリアス・パシフィコ」があり、国内外のブランドショップが入っています。
    また、通り沿いにはファッション雑貨、ミュージックストア、靴屋などもあり、ブエノスアイレス市民の生活も伺うことができます。

    写真
    左・中・右:フロリダ通り

  • 本日のお宿~ラバージェ通り~

    さて、フロリダ通りを歩いていくと“映画館通り”「ラバージェ通り」に差しかかり、本日のお宿に到着。今回はラバージェ通りにある4つ星ホテル、「グランドキング」に滞在しています。


    1日中歩き回った市内でも、暗くなるころにはやはり一人歩きはおすすめできません。

    その点、呼び名の通り、ラバージェ通りは映画館やレストランが多く、夜にホテルからちょこっと出て食事をするのに便利。週末ともなればレストランで食事と談笑をしてからオールナイトで映画を楽しむポルテーニョも多いそう。

    ブエノスアイレスに来たら、食事は豪快な牛肉料理「アサード」や、イタリア系の移民が多かったためパスタ、ピザなどのイタリアンがおすすめ。

    写真
    左:ラバージェ通り
    中:ラバージェ通り
    右:イタリアン

  • おまけ~グランドキングホテルとブエノスアイレス宿事情~

    グランドキングホテルはにぎやかなラバージェ通りに面しているにもかかわらず、意外にもホテルに入ると通りの喧騒を感じさせません。


    サンニコラス地区はホテルが多いのが特徴ですが、本当に便利なエリアのホテルは若干古い印象があり、改装中のホテルもいくつか見られます。

    ブエノスアイレス市内にゆったりと連泊しながら、ホテル滞在も楽しみたいという方には中心地からちょっとはずれた5星ホテルのご滞在や、この後紹介するパレルモエリアでのご滞在もおすすめです。

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    左:グランドキングホテル 外観
    中:グランドキングホテル 客室
    右:グランドキングホテル 朝食

    “南米のパリ” おしゃれブエノスアイレス街歩き part2に続く
    サンタフェ、レコレータ、パレルモ、アルゼンチンタンゴ