カーモス それはラップランド第5番目の季節 | フィンランドの旅行記

支店
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カーモス それはラップランド第5番目の季節

エリア
サーリセルカ
/フィンランド
テーマ
ご当地体験
時期
2010/12/15~2010/12/24
投稿日
2010/12/27
更新日
2020/7/24
投稿者
エスティワールドスタッフ

旅の中盤でいよいよ北極圏内突入。目的地は北緯68度ラップランド最北のウインターリゾート 「サーリセルカ」 ここに来た目的は無論 Northern Lightsことオーロラ! 今回サーリセルカ3泊チャンスは3回! ハスキーサファリこと犬ぞり!  トナカイサファリことトナカイそり! リゾートといってもウインターリゾート。日本ではなかなか体験できないことで遊び倒してやろうと意気揚々と乗り込んだ。 が、そんな興奮状態を一気に凍りつかせる洗礼を受けたのだった・・・

  • ラップランドに着いたはいいけど

    ラップランドの玄関口イヴァロ空港に到着したのは定刻よりやや遅れた18:00.機内のモニターには恐ろしい表示が!
     
    外気温-31℃ 

    んなわけないだろうと乗客は半信半疑。 
    だが航空機を降りる際にCAさんが思いっきりニヤニヤしてる。
    寒いわよ~びっくりするわよ~ といわんばかりに・・・

    しかも田舎の空港なので機体は沖止め。 外に出てびっくりする前に凍りつく。
    イタイ・・・・ 寒いじゃなくて痛い!

    それもそのはず機内は20度はあるだろうからその温度差50度はくだらない。
    寒すぎてあちこちが麻痺してくる感覚に、チビッコは泣き出す始末・・・・・

    とんでもないとこに来たなぁ~と実感。

    写真左:機内での外気温表示 これ上空ではなく地上です。
    写真中:イヴァロ空港到着後 感覚の無いまま取った写真
    写真右:まるで強盗団のような完全防寒装備

  • カーモス 極夜の地での不思議な体験

    「カーモス」 日本語だと極夜という。一日中日が沈まない白夜の逆で一日中日が昇らない季節。 ラップランドでは第五番目の季節とも言われている。

    あたり一面が 青色というより蒼色に染まる幻想的なシーズン。それがカーモス。

    10時過ぎにうっすら明るくなったと思いきや、14時には外は真っ暗に。正味2時間ほどしか明るくない、日本では体験することの出来ない不思議な空間に、地球って広いと改めて感動。

    写真左:朝の10時ごろ 空が明るくなり始めた。
    写真中:12時ごろ  一番明るい時間
    写真右:14時 遠くには満月が見えている。

  • まずは トナカイサファリに挑戦

    寒いなんて言ってられない!ご当地アクティビティーを満喫すべく。まずは第一弾
    「Reindeer Safari」 トナカイサファリへ

    トナカイファームには まだかまだかとトナカイたちが待っている。通常は1台のそりに大人2名までらしいが、コドモが小さいこともあり一家四人半ば無理やり1台のそりに乗り込んでGO!

    さすがサファリというだけあって楽しい♪ トナカイそり体験とはちょっと違う。
    トナカイそりの一行は 針葉樹の森抜け、雪原を走り、実に気持ちがいい。 

    だが、確実にトナカイはバテている。。。。重たそうに走ってるし、表情はとにかく苦しそう(笑) そりゃそうだよ 4人も乗ってりゃ重たいよね・・・

    サービス満点に1時間以上も走ってくれたおかげで、完全防寒装備していても凍えるほど寒い。外気温は-20℃ちょっとだが体感温度はそれ以下。

    始めは楽しくそりに乗っていたチビッコも途中からは寝てしまう羽目に・・・・
    ちなみにトナカイファーム到着後 つなぎの防寒服、防寒靴、防寒手袋を貸し出してくれる。全て代金に込。

    写真左:われらの到着を待ちわびていたトナカイたち
    写真中:そりはラップランドの森の中をひたすら進む
    写真右:完全に息の上がったトナカイに餌付け

  • 次は ハスキーサファリに挑戦

    トナカイよりも楽しみにしていたのが ハスキーサファリ!
    カーモスの最中周囲が蒼色に染まる雪原で、アクティビティー第二弾 
    「Hasky Safari」 ハスキーサファリへ!

    トナカイサファリは思いのほかゆっくりだったが、こちらは違う!犬達の気合の入りようったら凄い! 6頭のワンちゃんたちが一台のそりを引くのだが、これが想像以上に早い!

    操縦役1名+そりに3名 の4名無理やり乗り込んでGO!
    想像以上のスピードに大興奮!これは楽しいっ!めちゃくちゃ面白い。

    途中20分くらい走ったところで、やはりというか、またかというか ワンちゃんたちがばててきた。そりゃ4人は重いよなぁ。。と思っていたら、6頭のわれらのそりに1頭のワンちゃんが追加!7馬力ならぬ7犬力!にチェー~ンジ!

    スピードUPした そりで森を、雪原を、爽快に走破。
    こちらもサービス満点で1時間以上のライド!またもや凍りつきかけたところで終了。

    さして期待はしていなかったが、これはめっちゃくちゃ楽しい!ラップランド滞在では絶対にお勧めのアクティビティー間違いなし!!

    写真左:既に凍りそうなチビッコx2名を乗せてGO!
    写真中:6~7頭のハスキーがかなりのスピードでそりを引く
    写真右:われらを引いてくれてお疲れのハスキー

  • 狙えオーロラ!スノーモービルでアタック!

    サーリセルカの街中でも暗いところに行けばオーロラは見える。でも折角だから徹底的にオーロラを見に行きたい。というわけで アクティビティー第三弾は夜出発の

    「Northern Lights  By Snow Mobile」 「スノーモービル&オーロラ鑑賞」

    へ参加することに。 外気温は既に-22℃。 こんなんでスノーモービル乗って大丈夫なのだろうかと。。

    防寒具&ヘルメットに身を包みいざ、山奥めざしてモービルは出発。
    運転者はワタシ、残りの3名はスノーモービルに引かれるそりに乗りこみ山奥の
    オーロラ鑑賞ポイントを目指す。

    初めて運転したがスノーモービルの早いこと早いこと。興奮しながら運転もつかの間、キビシすぎる寒さが肌を刺す。

    あっやばいかも!運転に夢中でもこんなに寒いんだから・・・

    と思ったら案の定。黙って乗っているだけの、そり組み3名は既に瞬間冷凍でフリーズ状態・・・・これはキビシすぎる・・・・

    40分ほど走っただろうか。山奥の小屋に到着。ガイドさんがそそくさ焚き火を起して皆一斉に暖を取る。既にこのときに手足の感覚は無い。

    焚き火の前で5分ほどしたころフリーズしていたチビッコたちが解凍され動き出した。よかった元気だ。

    暖かい飲み物と「マッカラ」というでかいソーセージを食べながらオーロラを待つ。
    がっ!外にはオーロラよ出てこれるもんなら 出て来てみろよといわんばかりに満月が輝いている・・・

    ちょ、ちょっちょっと・・・・ 雲ひとつ無い快晴の空に これでもかっていうくらいの満月の明かりがあたりを照らしている。

    これじゃ、よほど強いオーロラが出ないと見えないジャン・・・・・・ 

    放射冷却によってあたりの温度はますます下がる。

    動き出したはずのチビッコたちが再び固まっていく・・・

    1時間ほど粘っていただろうか、結局この日もオーロラに出会うことは無かった・・・
    2打数0安打・・・ 残りは3打席。 不安を胸に再び極寒のスノーモービルでホテルへと向ったのであった。。。。。

    写真左:完全防備で出発
    写真中:スノーモービルも凍り付いている
    写真右:焚き火で暖を取りながらオーロラを待つ

  • 寒いが楽しいラップランドの冬

    今回サーリセルカには3泊滞在。出来ることは全部やった。 そうオーロラを見ること以外は・・・・

    満月ドンぴしゃりの時期もあってかなくてか、滞在中の3日間それらしきものすら拝むことは出来かなった・・・

    だが、それでもいい。

    チビッコたちは雪遊びに興じ大興奮の毎日だったし、想像以上に楽しかったスノーアクティビティーは満喫できたし。

    ラップランド滞在は残り2泊。 旅の最終目的地は北極圏の玄関口 ロヴァニエミ!

    娘に本物のサンタクロースにあわせてやりたい。

    叶うことならオーロラを見させてくれ。

    色んな願いを込めて最終目的地ロヴァニエミへ移動。
    旅日記も最終章へ突入。

    http://stworld.jp/diary/ZZ/4d1823abd305a5.69186998/

    写真左:ハスキーとチビッコ
    写真中:まっくらだけど18時くらい。
    写真右:見飽きるほど見た ダイアモンドダスト