〝コート・ダジュール(Cote d'Azur)=紺碧海岸″
今回は、フランス南部のこの美しい名前の通りで、
まさに碧い空と碧い海・・・あふれる陽光と塩の香り。
そして冬でも温暖な気候の世界中のお金持ちや画家が集まるリゾート地を、夏が来るのが待てず一足先に行ってきました!
この町の魅力は海だけにとどまらないので、今年のサマーバカンスの候補に入れてみてください♪
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今回私はエールフランスの夜便利用でパリを経由してニースに到着しました。
ニースから電車で30分前後のところに、アンティーブと隣接するジュアン・レ・パンという多くの文化人に愛されたリゾート地があります。
〝ジュアン・レ・パン″は日本人には、あまり聞きなれないところだが夏のバカンスでは海外のたくさんの観光客が押し寄せるところです。とくに作家のフィッツジェラルドなどアメリカ人が好んで滞在したそうです。
またジュアン・レ・パンはナポレオンが上陸した地として有名でもあり、アンティーブ岬にはナポレオン博物館が、ここからグラースを通り北上するルートをルート・ナポレオンと呼ばれています。
アンティーブから25kmもの長い海岸線が続き、高級ホテルがビーチ沿いや松林の中に見え隠れします。
観光名所的な場所は少ないのですが、夏に開催されるジャズフェスティバル「ジャズ・ア・ジュアン」が非常に有名で、夏の夜が一層盛り上がりをみせます。
私のようにあまりジャズに興味がない方でも、このフェスティバルには素晴らしい海外沿いの公園で毎年一流のミュージシャンが夢の共演をするようなので、それを夜風と共に聞くのも、いつもと違ってたまにはステキですよね!
(写真:左)ジュアン・レ・パン駅
(写真:中央)松林の海岸沿いの公園
(写真:右)夜景
ゆっくりバカンスをするためにも、1泊宿泊することがお勧め!
リゾート用のヨットやクルーズの停泊あたりを散策し、海を見ながらおしゃれなレストランでゆっくりとふけてゆく夜を楽しんだりしたら、旅の思い出を自分だけの彩りに添えることができるのではないでしょうか?
私のお勧めホテルが最近5つ星ホテルになった、
BELLES RIVERS HOTEL
ジュアン・レ・パン駅から南へ約1kmほどのアンティーブ岬へ向かう海岸通り沿いに面して建つ白亜のホテル。石造りの宮殿風の建物は1920年代に建てられた歴史あるもので隠れ家的な魅力ある雰囲気。
レトロな雰囲気のエレベーターややおしゃれなピアノバーがあり、エレガントで落ち着いたところが好きな方や、ハネムーンにはぴったりでお勧めかもしれません!
(写真:左)高級感あるエレガントなレセプション
(写真:中央)リラックス可能なお部屋でのんびりと・・・
(写真:右)お部屋からの景色です。海がきれいでしょう?
このホテルはとにかくレストランからの絶景が、私のお勧めスポットです!
レストランからは海と港とレランス諸島を見晴らす景色が素晴らしく、素敵な食事ができ素晴らしい時間を過ごすことができます!
(写真:左)ちょっとカップルできたら素敵な場所ではないですか♥
(写真:中央)レストランからあそこまで歩いて行けます
(写真:右)おしゃれなBarも最高!
さすがリゾート地ですね・・・ホテル近くにはカジノを発見!
今日はここでマジックショーを鑑賞しながらのディナーを楽しみます。
なかなか見た目がシブい(手づくり感満載(笑))のカジノですが、意外や意外と観光客で混み合っていてビックリ。
さて今回は私はお仕事で来たためにカジノではなくマジックショー?を鑑賞というかんじでしたが、マジックショーは各テーブルに3時間のディナーの間に合計10名くらいショーをしに来てくれて、なかなか楽しいひと時が過ごせました!
でも食事がさすがにコースのため1時間に約1品ずつのため、最後は眠くなっていて食べられなくなっていました・・・。
(写真:左)カジノ外観
(写真:中央)素敵なマジックショー
(写真:右)美しく盛りつけされた前菜
アンティーブはジュアン・レ・パンから電車で1駅(3分程度)で、海岸沿いを歩いても行ける場所です。
アンティーブを訪れる目的は、目の前の明るい地中海とピカソを魅了した町の美術館を見に来ること。
まず一番訪れたいのは、海辺の城壁沿いをずーっと歩くことです。
かつてピカソやその他の有名なアーティストも泳いだかもしれない白砂のビーチ沿いのをのんびり歩くと様々な素晴らしい景色と共にアーティストが描いた絵画のパネルが海岸沿いに立てられていました。
無料でゆっくりと画家たちの足跡を辿りながら素晴らしい海岸の景色を絵画に眺めることは・・・とても素敵なひとときになる場所でした。
(写真:左)海岸沿い
(写真:中央)ピカソが海岸を描いた作品を発見
(写真:右)ほのぼのとしたイラストのペイネの作品もありました
旧市街は小さなかわいい小道やテラスがだされ、人々の笑い声が飛び交う活気あふれた場所です。きっと当時の芸術家たちも芸術論に花をさかせて活気あふれる場所であったことが想像できます。
(写真:左)この石段の上が、かつて画家たちが過ごした場所のようです
(写真:中央)早朝の静かな旧市街
(写真:右)かつての洗濯場
アンティーブで最も有名な観光名所ともいえるのが、
海沿いのグルマルディ城の中にあるピカソ美術館。
ピカソがこの城内にアトリエを貸与してもらったことに感謝して寄贈された作品を展示しています。ここには大作『生きる喜び』をはじめ、ピカソの生涯で最も幸せな時期に制作されただけに、生の喜びを歌いあげる作品が多く展示されている。
またこの美術館はピカソ以外にも現代のアート作品も多く収蔵されています。アンティーブに居住し、最後はアトリエから投身自殺をしたニコラ・ド・スタール(Nicholas de Stael)の作品群には一室が当てられています。壁一面を覆う巨大な力作『コンサート』は死の直前に描かれたものです。
館内を巡り終えたら海が見える気持ちのいい裏庭へ行かれることがお勧めです。そこにはジェルメーヌ・リシエのブロンズ像や遺跡をテーマにしたポワリエ夫妻の彫刻が並んでいます。
空と海を背景にして彫刻を眺められるなんて素晴らしいですよね!!!
(写真)ピカソ美術館外観
ピカソ美術館の手前にはプロヴァンス市場(マルシェ)があります。
ここはそこまで規模が大きいマルシェではないのですが、コート・ダジュールの中では特に活気があることで有名であり、お土産探しにもってこいの場所です。
ぜひスリに十分気をつけてお買い物を楽しいでみてはいかがでしょうか?
(写真:左)マルシェ
(写真:中央)種類豊富ないい香りがする石鹸は1つ1ユーロでとても安い!
(写真:右)真っ赤な不思議な形をしたトマト
季節の野菜やチーズ、ハーブ、オリーブやお菓子や石鹸など所狭しと並んでいます。オリーブを試食させてもらい、おやつに美味しそうなマカロンやイチゴを買って食べながらブラブラ街歩きも楽しいですよね。
(写真:左)オリーブのパテ。いろいろな種類がありました。
(写真:中央)新鮮な卵には、かわいいヒヨコが♪
(写真:右)きれいなお花がいっばい売っています。日本より花束が安いんですよ!
アンティーブからニース行きの電車に乗車して2・3駅の場所が、CAGNES-SUR-MER(カーニュ・シュル・メール)。
ここはルノワールが愛した柔らかな光に包まれる町。
ルノワールが生涯の最後の十数年を過ごし、車いす生活でリウマチによる激しい痛みに耐えながら死の直前まで絵を描き続けたといわれている。ルノワールの他にもたくさんの有名な画家もこの町で過ごした場所です。
海を見下ろす中世の町、オ・ド・カニューの石畳の道を歩くだけでも不思議と詩情をかきたてられそうな気がします。
(写真:左)駅から旧市街はタクシーがお勧め。少し離れています。
(写真:中央)オ・ド・カニューにそびえるグリマルディ城
(写真:右)グルマルディ城からの見た町の景色
町の見どころとなる国鉄駅周辺に広がるカーニュ・シュル・メールの市街地と、ルノワールのアトリアがあり「レ・コレット」、多くの芸術家に愛された中世の村「オ・ド・カーニュ」は互いにかなり離れています。
そのため、時間がない方はタクシー又はバス移動をお勧めします。また町は石畳になってる場所が多いため、歩きなれた靴で観光をされることもお勧めします。
カーニュ中心街からオ・ド・カニューへ向かう道はかなり上り坂のために私はタクシーでラクラク移動をしたのですが、ここの坂道から眺めるカーニュの全景はとても素晴らしくお勧めです。ぜひ皆さん、ゆっくり頑張って歩いて坂道を上って観光されるのもよろしいかと思います。
(写真:左)石畳の小さな階段が多いです
(写真:中央)オレンジ?のような可愛い実がなっていました
(写真:右)ちょっとした小道もノスタルジックで素敵でしょ?
オ・ド・カーニュは丘の上から海を見下ろす村で中世の城門がそのまま残り古い家並みです。石畳の道に面した窓には可愛らしい花々が飾られて、小さな広場にはレストランやカフェやお土産屋が出ています。
(写真:左)可愛い外観のレストランもいっぱいあります
(写真:中央)笑顔がチャーミングなレストランの店員さん
(写真:右)小物の可愛いお土産がいっぱいで迷っちゃう
レ・コレット(小さい丘)という愛称で呼ばれるルノワールの晩年を過ごした家がある美術館。
この家の庭には、樹齢数百年といわれるオリーブの木が茂り、オレンジの花が優美な香りをふりまいています。
ルノワールが画家として悪化する病状にもかかわらず生涯絵を描き続けた部屋が見学できる上、家具や遺品がそのまま残るアトリエがここにはあります。
印象派のルノワール好きにはたまらない場所でしょう。
(写真:左)ルノワール美術館看板
(写真:中央)ルノワールの家の入り口
(写真:右)素晴らしい庭
アンティーブからバスで30分のところにあるのがVallauris-Golfe Juan(ヴァロリス・ゴルフ・ジュアン)。
ここはピカソがアトリエを構えた陶芸の町。
昔から陶器の町として有名ではあったが、ピカソがこの場所にアトリエを構えてさらに名声が高まった。
ピカソはローマ時代の礼拝堂のために『戦争と平和』の壁画を作った。それがヴァロリス城の中にあるヴァロリス国立ピカソ美術館にあります。
ヴァロリス城の正面の噴水の向こうがポール・イスナール広場でありピカソ作のブロンズ像『羊を抱く男』が建っています。
ピカソがこのような公共の場所に作品を置くのは、非常に珍しく「子供たちが自由によじ登って遊んでほしい」との願いどおりで、像の周りは住民が集い、笑い声が絶えず聞こえてきました。
(写真:右)ピカソの銅像『羊を抱く男』
(写真:中央)カラフルな家々が続く街並み
(写真:左)ポール・イスナール広場
この町には陶芸のギャラリーや陶芸品の土産が並んでいます。
陶器制作の歴史に興味がある方は、陶器歴史博物館もありますので、ぜひ訪れてみてください。
今回は、日本ではあまり聞きなれない観光名所ばかりをご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?南仏には知られざる素晴らしいフランスの景色がたくさんあります。その景色を数々の有名な画家が気に入るのもわかる気がします。
たまには今回のようにあまりガイドブックには掲載されていないような、自分だけの素敵な場所を探す旅をしてみませんか?
(写真:左)ヴァロリス国立ピカソ美術館にて。 ピカソの『戦争と平和』は衝撃を受ける作品でした。
(写真:右)陶芸の様子